はい!どもども、お久しぶりです。
DJソフト;Traktor Pro 3用のコントローラーの新製品『TRAKTOR KONTROL S3』が11月13日から発売されます。発売元のNative Instrumentsのホームページ他、各販売店のブログやSNS等、既に情報が結構出てきております。
この『TRAKTOR KONTROL S3』は4チャン用途のコントローラーです。既に4チャンコントローラーとして『TRAKTOR KONTROL S4 mk3』が有りますが、S3とS4の違いはどこか?S3の特徴はどういったところなのか?等を『TRAKTOR KONTROL S4 mk3』と比較しながらレビューしてみたいと思います。
基本情報はこちら!
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※Native InstrumentsのKontrol S3の紹介ページ
※Native InstrumentsのKontrol S3の動画
はい、と言う事で、ここからが本題。
まずはパッと見からと言う事で、天面から↓
次に、入出力関係がまとまっております、背面部分↓
そして最後に、Native Instrumentsのホームページのスペック表から、『S4』と『S3』の違う点のみをまとめたのがこちら。
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※ちなみに全項目が載ったスペック表は、このページの最後に付表という形で載せておきます。
こうして見比べてみると、『「TRAKTOR KONTROL S3」はコントローラー派の基本モデル』というのが、私の個人的な感想です。その理由を次からまとめていきたいと思います。
理由① USBバスパワー対応
コントローラー派の場合、自分のコントローラーをDJブースに持ち込んで、メインミキサーやPAミキサーに接続し、コントローラーのみでDJプレイを完結させるケースがほとんどだと思います。USBをつないでPCの電源を入れればOKのUSBバスパワーは、コントローラー用の電源の確保や配線の心配が要らなくなるので、持ち込みが前提のコントローラー派にとって、これは大きいメリットだと思います。
理由② S4を小型化・軽量化し、ポータビリティーが向上
S3は、S4よりも奥行きが4.4cm、重さが約1kg軽くなってポータビリティーが良くなっているため、持ち運びが前提のコントローラー派により適した機材に改良されています。その改良点をピックアップしてみたいと思います。
②-1 ディスプレイを無くした
S4のジョグホイール手間にあったディスプレイが無くなりました。これはポータビリティとプレイ中の利便性とのトレードオフだと思います。持ち運びが前提のコントローラー派に向けてポータビリティを優先させた設計だと考えられます。
②-2 スタンドアローンミキサー機能を無くした。
S4のスタンドアローンでミキサーとして使える機能は、外部接続を使用しないコントローラー派には不要でした。スタンドアローンミキサー機能を無くした事で、S4の各チャンネルの一番奥に有った入力切替が不要になり、各チャンネルのレイアウトがすっきりしました。おそらく軽量化にもなっているのではないでしょうか?
②-3 FXはMixer FXのみ
FXをMixer FXのみにすることで、S4に有ったDeck FX用ノブのスペースが縮小されています。Mixer FXだけでも結構使えますが、もしDeck FXも使いたくなった場合、USBハブが有りますので、「KONTROL X1」を追加するのも手ですね。コスト的な面でも、S3とX1の二つ分の価格がS41台の価格より安いので、スタンドアローンミキサー機能が不要ならば、むしろS4よりもS3の方が良いかもしれないですね。
②-4 ジョグホイールがモーター駆動しない
S4がリリースされたとき、このターンテーブルのように回るジョグホイールが一番の目玉だったように思えます。しかし、コントーラー派の為に軽量化を優先させた変更と思われます。
~小型化・軽量化まとめ~
・コントローラーディスプレイを削除
・Deck FXノブを削除
・外部入力切替関係のパーツが不要になった
・ジョグホイールがモーター駆動しない
新製品のS3は、S4にこれらの改良を施してポータビリティーを高め、コントローラー派に適したモデルになっています。
理由③ 敢えての4チャン仕様。そこがTRAKTORっぽい。
Traktorの魅力はビートグリッドによる強力なシンクのシステムに有ると思います。このシステムがあるからこそ、4デッキプレイはもちろん、リミックスデッキやStemファイルを用いたプレイが活かされ、Traktorっぽさがプレイに出てきます。コントーラーは持ち運び用途だからといって、2チャン仕様に削りすぎず、敢えて4デッキ仕様にしてある感じが良いですね。
理由④ 拡張する余地も残してある
上級者レベルになってきてコントローラーに物足りなさを感じてきても、USBハブが1個と、Dデッキを外部入力に切り替える事が出来るので、②-3でも少し触れましたが、拡張も可能です。
・Deck FXを操作したいならKONTROL X1
・リミックスデッキを本格的に使いたいならKONTROL F1
・Stemを本格的に使いたいならKONTROL D2
・リズムマシーン等の機材を使いたいならDデッキを外部入力に
といった具合に、好みに合わせて機能を増やせます。
~最後に~
以上でTRAKTOR KONTROL S3のレビューを終わります。
最初に私が書きました。『「TRAKTOR KONTROL S3」はコントローラー派の基本モデル』と言うのがお分かりいただけましたでしょうか?ですが、これはあくまでも私の独断と偏見による感想です。何かの参考にしていただけたら幸いです。
今回のこのS3のリリースにより、Traktor向けコントローラー3機種『S2・S3・S4』のすみ分けというか、使い分け方が見えてきましたので、それついてレビューしてみたいと思います。
ではまた!
DJ Hiro-K a.k.a Collage♪でした。
~追記~
Traktor Kontrol S2・S3・S4の違い、使い分けについてまとめてみましたので、こちらも読んでみて下さい。
【違い・使い分け】Traktor Kontrol S2 S3 S4