Street House.info

Street StyleなHouse Musicを探求するDJ Hiro-Kのブログです。その他、DJにまつわるあれこれを書いております。

私的備忘録【長文】

どもども、お久しぶり。
って事で。

今回も長文につき、お時間有るときにでもお読みください。

さてさて、このところ続いておりますPCDJネタのログなんですが、もう、ここまで普及してしまっているPCDJに関して、私のログなんてみても目新しい情報は無いんですが、これはある意味自分の為に忘備録的に書いているところもありまして。

忘備ログ。

なんちって。

まずは、テクノDJ;Q-Hey氏のとあるログに木村コウ氏とQ-Hey氏のやり取りがありこれは非常に使える!といった部分があり、まずはそちらの抜粋から。

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CDやPCのようなデジタルデータでDJしてて一番の利点だと思うのは、アナログの様にピッチが揺れない事と、簡単な計算式でピッチがどの位変えればいいか瞬時に判り、その辺の裏技が判るとピッチ合わせの時間がかなり短縮されるのと、そこでピッチを合わせるといつまででも2枚重なってるので、ミックス中にイコライジングやエフェクト操作などがすっごく綺麗に決める事が出来るのがいいですね。また、裏で入れてしまったり4小節間違えてミックス始めてしまった!なんて時にもミックスの途中に曲をループさせて小節の帳尻を合わせてミックスなど出来るので非常に完成度の高いDJが出来るのがいいですね。そしてピッチを0.8の倍数の所で使えば125とか129とかなどの、例えば126.47みたいな少数点以下が無いBPMがぴったりでDJすることができる様になるので、パイオニアのミキサーなどでDJする際に、エフェクターのディレイタイムがすっごく綺麗に合ってくれて気持ちがいいですね。
という事でセラート、トラクタースクラッチを使ってヒップホップのDJがスクラッチをする場合の様な時にはアナログのコントロールヴァイナルでDJするのはアリと思いますが、テクノ、ハウス系ではアナログのコントロールヴァイナルを使うメリットは全くありませんね。むしろデジタルDJの本来の恩恵を受けれなくて、足枷になるだけだと思います。
ラクターで長時間DJの場合はまだフリーズなどの問題が怖いですがセラートは安定性は全く問題ないので、現場での安定性という事であれば、アナログの時には人がDJブースにぶつかったりジャンプなどして針が飛んだり、床の振動を拾ってハウリングしたり、針にホコリが溜まって最後には針が流れてしまったり、レコードに傷がついて針が飛ぶ様になり、そのレコードが使えない状態になってしまったりするトラブルの方が、実際はよくあるので、もう自分にはおっくうです。

そんな理由でアナログでDJするのは勿論面白いんですが、デジタルではそれ以上の事ができるので、僕はもうアナログには安定性が無くて、たまにアナログで懐かしの曲djとかするとストレスを感じる様になって嫌だなあ、、なんて思う様になってしまいましたw

まあ見た目はアナログ廻してる方が、DJやってる感があっていいですけどね!

by ko kimura (2010-02-02 06:40)


追記ですが、0.8の倍数でDJ出来るのはBPM125周辺あたりですね。元の曲のBPMが130を大幅に越えるとちょい変わってきます。
その辺は替えたいbpm x100で出た数字を元の曲のBPMで割ってみると完璧な数字が出ます。
例えば元の曲が127でそれを3bpm変えたいなら
300÷127なので2.362..という事でまあ0.8の倍数の2.4の近くです。

って感じで?

by ko kimura (2010-02-02 07:00)


ko kimuraさん
またしても詳しいコメントどうもありがとう!
コントロールシグナルっていうファイルがあるとは気付かなかった!
そう言えばPCにコントロールディスク入れたことなかった…

ピッチ合わせの数値に関しては、以前コウくんに教えてもらって以降、ボクもかなり意識するようになりました。

ボクの場合の計算の流れはちょっと違う感じです。結果は同じですが。
コウくんの計算の仕方はSERATO(もしくはTRAKTOR)でかける曲のBPMがそれぞれリストに表示されてるので、幾つ足せばいいという数字が判ってるのが前提なので。
ボクはCDJで、かけたい曲のBPMがわからない状態なので、とりあえず125BPMの曲を軸に考えて、
1BPM足すには100÷125=0.8で+0.8%。後は8の掛け算で+2BPMなら+1.6%、+3BPMなら+2.4BPMと、
ピッチフェーダーの位置をプラスマイナスで0.8、1.6、2.4、3.2、4.0…とコンマ8の倍数の位置に合わせるようにします。
で、ボクの今のセットでは128BPMくらいがちょうどいいんですが、128BPMの場合100÷128=0.78となり、
+1BPMで+0.78%、+2BPMで+1.56BPMとなるはずなんですが、経験上CDJでプレイする時には125BPMの時同様
コンマ8の倍数ピッタリの方がしっくり来ます。

という感じで、どの曲でも最初に大まかに耳で判断してピッチフェーダーを動かし、次いでこの数値に合うように調整し、最終的にはまた耳で判断するって感じです。
前のDJと交代した時点でピッチをコンマ8の倍数に整えちゃえば、後はかなり楽で、必死にモニタリングしなくても延々とエフェクトをゴリゴリかけつつロングミックスしたりとかできちゃいます。
ボクのDJをよく聴いてくれる人なら必ず耳にする、DJM-800のハイパスフィルターでシャキシャキ言わせながら延々とエコーをかけて繋ぎつつ、フィルターで切れていくっていう得意技がホイホイできちゃいます。

アナログのレコード/インターフェースを使うことによるリスクはボクも全く同感で、プロとしてトラブルの無い安定したパフォーマンスをするにはインターフェースはデジタルであるべきだと思ってます。
もちろんアナログのコントロール性を愛してる人もたくさんいるでしょうし、決して否定するつもりはありません。
自分はこっちの方が「好き」だということです。
by qhey (2010-02-02 23:10)


上に書いたコメント、特にBPM調整の話はかなり有用だと思います。
今まで漠然とミックスしてた人は是非試してみて!
目から鱗だと思います。

てかこれコメント欄に書くにはもったいない話。
実際のところいつか本文に書こうとずっと思ってたことなんだけど、今回がきっかけでこんな感じで書いちゃいました。

また追って本文にもエントリーし直します。
by qhey (2010-02-02 23:14)
**********************

と、まあね、PCDJの安定性のメリットについての記載でした。

このBPM合わせに関する記載って、PC→CDとかCD→CDの事なのかな?って思います。

PCDJだと、BPMはオートシンクをクリック一つで合っちゃうので、知識・テクニックとして覚えといて決して損は無いと思いますが、使いどころはどこかな?
っとか思います。

それとも、私はコントローラー使いなのですがPCDJを、例えばパイオニアのDJM2000等のCDJでコントロールする際のテクなのかな?

まあ、
確かに、パフォーマンスする上で機材の安定性ってのはかなり重要なはずなんです。。

アナログ、と言うかタンテだとどうしてもピッチは揺れますし、BPMは完全に合いきらないので、ロングミックス中は絶えず出音に気を配りながらヘッドフォンをかけなおしタンテの縁を触ったりして微調しますからね。
そういう意味では、ハウス・テクノ、ヨツウチ系はコントロールヴァイナルよりはコントローラーかCDJでDJするってのは納得な話です。

ただし!!!!!!!!
注意!!!

その辺のツナギの作業が上手ければ果たして良いDJなの?
って言うと、そうじゃないんで。
・仕事が出来る。
って事と
・作業が上手い。

ってのは、違いますよね。
PCDJを用いると、その辺の微調作業が不要になってツナギは確かにキレイになるのかも知れませんが、もっと大事な基礎要素の選曲とツナギ所の見極め、スクラッチや2枚使い、エフェクターの使用等の応用技術等、全て含めてDJプレイなわけですから、BPMが合わせられるからといってアナログよりもPCDJの方が良いという事にはなりませんわな。

DJの入り口としてはCDでもPCでもなんでもいいのですが、確かに新譜はもうネットからDLの時代でもありますが、デジタルDJから始めたかたには是非ともアナログにも触れる機会も持っていただけたらなーと思います。

実際、PCDJが邪道だとも思ってませんし、事実自分がPCDJ導入したわけですから。

と、まあね、オヤジ臭い戯言はさておき。
(実はここからが本題。)
私もその木村コウ氏が言うところの『デジタルDJの本来の恩恵』とやらを私も受けてみましょうという話。

私はベリンガーのコントローラーを使っているのですが、EQのレイアウトが横なんです。
【Afterhours Lounge】Collage♪'s Blog-20110919233405.jpg
通常、EQはあくまでも音の補正に用いる為の物なので、chフェーダーの上部に縦に配列されている事が多いですよね。実際、TRAKTORの純正?標準?コントローラーの先日発売されました【TRAKTOR KONTROL S2】もその上位機種の【TRAKTOR KONTROL S4】もEQの配列は縦です。
これって、ソフトのTRAKTOR Proが4デッキ仕様に出来るので、それに伴い、コントローラーの縦フェーダーが4本並んだ際、どうしたってEQの3つのつまみ達を横に配列させられなかったのか、もしくは、単純に他のミキサーと同様のレイアウトにしたんでしょうね。

それに対してこの私が使っているコントローラーは、左右のデッキにそれぞれアイソレーターを入れた様なレイアウトになってます。とはいえね、アイソのカーブ特性も有るかとは思いますがそれ以上に、私のテクではいきなりJOE CLAUSSELLみたいな音は出せないですけどね。

私のEQは配置が横なだけでなく各ツマミにcutスイッチが付いておりまして。
このスイッチを押すと、EQのつまみを左に振り切った時と同様の状態になるスイッチでして。
つまり、cutスイッチを全て押すと、Low,Mid,Hi全音域がcutになって縦フェーダーを上げても音は出てこなくなるわけですがこれがね、非常に面白い。

cutスイッチ全てonの状態で音を消した状態で縦フェーダーを上げちゃって、次にかける曲と、今かけてる曲とを各音域ごとにcutしたりonしたりしながらmixしていくと2曲を音ネタに使ってRemixしているような感覚でツナギができます。
無論、BPMはオートシンクなのでピッチズレの微調に意識を持っていかれる事なく完全両手フリーの状態でミキシング作業に専念できるのでその辺がアナログとの大きな変化点ですかね。
さらに、フィルターを組み合わせるわけですが、ここで写真参照。
【Afterhours Lounge】Collage♪'s Blog-20110920002035.jpg
左のツマミは左のデッキ、右のツマミには右のデッキ用にフィルターを設定していて、スイッチをonにすると、フィルターがかかった状態、そして、フィルターのかかり具合は、ツマミのまわし具合で調整するようになってます。
右に回せばハイパスで、左に回せばローパスって感じです。

なので、写真は今、
左デッキにはハイパスフィルターを、
右デッキにはローパスフィルターを
かけた状態です。

これらをふまえて。

Tech なトラック物とか展開がダビーな物、美メロなハウスなんかの比較的、各パートの音の輪郭がはっきりした音源を使いましてね、cutボタンでメリハリ良く音を変えたりツマミをグリグリしながら音をウネらせたり、なんてのは片方のデッキでも出来る事ですが、Remixぽく音域ごとに音を差し替えたり戻したりしながら最後はフィルターを徐々に強めにかけていって音を切らせていく、なんて事が出来ちゃうので、PCDJ化によってピッチ調整だけでなくエフェクトプレイまでを一貫して使えるようになるのが、操作しててたまらなく心地よかったですね。

でも、実はこういったミキシング、上手い人ならば、アナログでだって10年以上前から、パイオニアあたりから出てるエフェクター内蔵のミキサー使って、ハードハウスやテクノでバリバリやってた事なんですけどね。

ただし!!!!

HipHop等のBlack系のDJさん達はコントロールヴァイナル派が多数かと思うのですが、やはりヨツウチ系じゃないジャンルを扱う場合には、やはりコントロールヴァイナルの様な、フィジカルな操作性も失いたくないな って事もまた、今回、同時に実感したんですよね。

私、最終的には色んなジャンルをまたいだプレイがしたいので、そうなるとコントロールヴァイナルも捨てがたく。

操作性とセッティングって意味で、次回はコントローラーに関するログでも書こうかな?

まぁ、予定は未定なので。

じゃ、また。

 

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